2011年12月10日公開

セシウム混入粉ミルクを発見した市民放射能測定所

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ゲスト

1967年福島県生まれ。1990年千葉大学文学部行動科学科卒業。同年福島民友新聞社入社。マイアミ大学医学部移植外科、フィリピン大学哲学科などの客員研究員、国会議員公設秘書を経て、2011年よりフリー。

司会

概要

 食品大手の明治は6日、乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から、最大で30.8ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたと発表した。国が定める暫定規制値200ベクレル/kgを下回るが、同社は今年3月14日から20日に埼玉県春日部市の工場で製造された40万缶の無償交換を始めた。
セシウムの混入が判明したのは、福島県二本松市のNPO団体「TEAM二本松」(佐々木道範理事長)から明治に指摘があったことがきっかけだった。11月初旬に募金などで購入した精度の高いヨウ化ナトリウムシンチレーション測定器で複数のメーカーの粉ミルクを測定したところ、「明治ステップ」から30ベクレル/kgを超える放射性セシウムを検出した。明治に2度にわたり連絡したが、同社から具体的な対応はなかったという。
 このため、TEAM二本松は外部の検査機関に測定を依頼したところ、自らの測定と同様の30~40ベクレル/kgを検出した。そこで同検査機関に取材に来ていた共同通信の記者が明治に問い合わせたところ、セシウム混入の事実と無償交換が発表された。
 東電福島第一原発事故による食の不安を反映して、福島県内ばかりでなく、首都圏でも市民放射能測定所が増えている。中には数百万円の精密な測定器を備えるところも珍しくなくなっている。
 加工食品への放射性物質の混入、企業の対応、乳幼児対象の規制値の策定、市民による測定活動などについて、医療ジャーナリストの藍原寛子氏が現地取材を交えてレポートする。

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