ジャニーズの被害者たちが教えてくれた子ども時代の性被害の深刻さ
武蔵野大学名誉教授、公認心理師、臨床心理士
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ジャニーズ事務所が9月7日、ジャニー喜多川元社長による性加害が問題化して以降初めて記者会見を行い、先に再発防止特別チームから指摘されていた性加害の事実を正式に認めるとともに、喜多川氏の姪の藤島ジュリー景子社長の退任と、所属タレントの東山紀之氏の新社長就任を発表した。
会見には藤島前社長のほか、東山新社長、自身もタレントでありジャニーズJr.の育成などを行うジャニーズアイランド社長を兼務する井ノ原快彦氏、顧問弁護士を務める西村あさひ法律事務所の木目田裕氏の4人が出席した。午後2時から始まった会見は挙手したすべての記者の質問に答えたため4時間超に及んだ。
東山氏は新社長として被害者に対して「法を超えて」補償を行っていく意向を示した。藤島前社長は社長職を退任するものの当面は代表取締役の地位にとどまり、被害者の救済と補償に当たっていくが、社の経営には直接関与はしないことを明言した。ただし、先日再発防止特別チームが提言した同族経営からの脱却については、現在藤島氏が保有するジャニーズ事務所の100%の株式の取り扱いは現時点では未定とするにとどまった。
また、この会見でジャニー氏の側近として氏の性加害の事実を熟知しているとされる白波瀬傑副社長の退任も発表されたが、白波瀬氏自身は会見には姿を見せなかった。
喜多川氏による性加害について東山氏は、これまで噂は耳にしていたが、とりたてて何の行動もとってこなかったと述べた。他方で自身はジャニー氏から被害を受けたことはなく、また後輩から相談を受けたこともなかったという。また自身に対するパワハラ・セクハラ疑惑についても、自分がそのような行為を行った認識はないと述べた。