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元参院議員の小川敏夫氏は、氏が交通違反の取り締まりを受けた際に警視庁が作成した事故の報告書の内容が改ざんされていたとして、警視庁を管轄する東京都を相手取り100万円の損害賠償を求めて7月24日に提訴したことを7月31日の会見で明らかにした。
小川氏によると、2020年6月29日、都内で車を運転中に胸に激しい痛みを覚えたため、交差点で車を右折させて道幅がより広い道に車を停車させた。しかし、その交差点が右折禁止だったため、その場に居合わせた警察官から交通違反の取り締まりを受けたという。小川氏は警察官に胸の痛みを訴えたが、警察官はすぐに救急車を呼ばず、苦痛に喘ぐ小川氏に十分な説明もないまま交通事件原票と呼ばれる違反キップに署名させたという。
後に小川氏の症状は胸部大動脈解離だったことがわかったと小川氏は語った。氏は当時、現職の参院議員だった。
小川氏はその時の警察の対応が病人の保護を怠る違法なものだったとして東京都を提訴したが、その裁判では氏の主張は認められず敗訴していた。
ところがその後、小川氏が検察庁に対して情報公開請求を行い、裁判で警察側から提出された交通事件原票を取り寄せたところ、現場で警察官が作成した原票から特記事項や作成者の名前が変造されていたことがわかったという。
「どういう事情であろうと警察が刑事手続き書類の一部をすり替えて裁判所に証拠提出をするという行為自体が、どんな軽微なものであっても許されない」と、会見で小川氏は語った。
検察出身で弁護士資格も持つ小川氏は1998年の参院選に民主党から初当選し、2022年まで参院議員を4期務めた。その間、民主党政権では法務大臣などを歴任している。
(※当初の記事では小川氏が警察の取り締まりを受けている最中に胸の痛みを覚えたかのような表記になっていましたが、実際は小川氏は運転中に胸に強い痛みを感じたため右折して車を停車させたもので、その点が記事から抜け落ちておりました。ここに訂正の上お詫びいたします。)