20年前にジャニー喜多川氏のセクハラを認める判決を勝ち取った週刊文春の弁護人・ 喜田村洋一氏が会見
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元朝日新聞記者で現在東京大学大学院の客員教授を務める河原理子氏は、6月22日の記者会見のなかで、ジャニー喜多川氏(本名・喜多川擴=2019年7月9日死去)による性加害事件がなかなか社会的な問題として扱われてこなかった背景に、そもそも日本のメディアが性暴力報道に消極的だったという背景があると語る。
特に新聞の性暴力報道に関しては、「伏せることが被害者のため」という考え方から「強姦」のような直接的な表現が避けられた結果、被害の深刻さがうやむやになってきた。しかし、それは被害者に寄り添う人権意識が欠如していた結果であり、そうした基準そのものが当事者意識が希薄な男性社員たちによって作られたものだったと河原氏は語る。
また、「事実確認の難しさ」、「取材そのものの難しさ」、「意識の壁」などの困難が伴う性暴力報道はトラウマ取材の根幹であり、災害、自死、いじめ、戦争、紛争、拷問などの取材などと共通する配慮が必要であることを指摘した上で、こういった取材にあたるためのトレーニングの重要さを強調した。