五輪談合事件に見る、捜査能力の劣化で人質司法に頼らざるをえない特捜検察の断末魔
マル激 (第1172回)
ゲスト郷原信郎
弁護士
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遠隔操作ウイルス事件の第5回公判が3月25日、東京地裁で開かれ、被告の片山祐輔氏に犯行に使われたウイルスの作成能力があったことを証明するために、検察側証人として片山氏の元勤務先の上司らが証言を行った。
4人の誤認逮捕を生んだ遠隔操作ウイルス事件では、ウイルス作成にC#(シー・シャープ)と呼ばれるコンピュータ言語が使われていたことが明らかになっているが、被告の片山氏はC#でプログラムを書く能力はないと主張していた。
検察は証人として出廷した元勤務先の上司ら2人に、片山氏にC#を使ったプログラムの作成を依頼したことがあるかどうかなどを問うた。元上司の一人は、片山氏がC#で書かれたプログラムの不具合を修正するチームに入っていたことを証言した。
公判後の記者会見で片山氏は、C#を読んで理解することはできるが、独自にプログラムを書く能力は初歩的なものに限られ、不具合の修正チームも5~6人の中の一人に過ぎなかったと語り、自分にはアイシス・エクゼを作成する能力はなかったと主張した。