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東京地検が6月28日、遠隔操作ウィルス事件の捜査終結を発表したことを受けて、容疑者の片山祐介容疑者の弁護人を務める佐藤博史弁護士らが記者会見を行い、捜査が終結したにもかかわらず片山氏が犯人であることを証明する証拠を開示しない検察の姿勢を厳しく批判した。
「検察の暴走極まれりだ。(検察は)立ち止まることも引き返すこともできず、最後まで行き着いてしまった。」佐藤氏はこのように語り、検察が片山氏が犯人であることを特定する証拠を掴めないまま起訴、勾留を繰り返しているとの従来の主張を繰り返し語った。
佐藤氏はこれまで検察側に繰り返し片山氏が犯人であることを証明する証拠の提示を求めてきたが、検察側は複数ある他の事件への影響を理由に、これを拒んできたという。しかし、今回検察が捜査の終結を発表したにもかかわらず、依然として片山氏が犯人と特定できる理由は開示されなかったと、佐藤氏は語った。
「捜査が終わった以上、検察は具体的な証拠を速やかに明らかにすべきだ」と佐藤氏は述べた。
弁護団の会見に先立つ28日午後、東京地検の稲川龍也次席検事は捜査の終結を発表する記者会見で、「健全な常識を持った人間が余談と偏見をもたずにこの証拠をみれば彼が犯人であることは間違いなく判断できる」と、公判への自信を表明しながらも、犯行と片山氏を直接結びつける証拠や、どこで誰のパソコンを使った犯行かなどの具体的な証拠については、「証拠の中身は公判前整理手続きで明らかにしていくし、当然公判ではみなさんも聞けると思う。」と語るにとどまっていた。