実刑判決は出たが課題は未解決のままだ
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他人のパソコンを遠隔操作して航空機の爆破予告や学校の襲撃予告などの脅迫文を送信したとして、ハイジャック防止法違反や威力業務妨害などの罪に問われていた片山祐輔被告の判決公判が2月4日、東京地裁で行われ、大野勝則裁判長は「動機、経緯、結果は悪質で、厳しい非難は免れない」として、懲役8年の実刑判決を言い渡した。
片山被告は当初から一貫して犯行を否認していたが、保釈中だった2014年5月、真犯人を装ったメールを送信したことが発覚して以降は一連の犯行をすべて認めていた。判決は悪質な罪証隠滅工作で刑事責任を逃れようとしたとして、保釈中に行われたものとしては類を見ない、積極的で悪質な罪証隠滅工作だと指摘、求刑10年に対して実刑8年の厳しい判決となった。
判決後に片山被告の主任弁護人を務める佐藤博史弁護士らが記者会見し、事前の接見で片山被告が懲役7年以下であれば控訴はしない意向を示していたことを明らかにした上で、控訴期限となる2月18日まで検討すると語った。