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雨水浄水設備の導入を巡り、30万円の賄賂を受け取ったとして受託収賄罪などに問われた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長の公判が10月1日、2日の両日、名古屋地裁で開かれ、市長に賄賂を渡したと主張している会社社長の中林正善氏が証言台に立った。
公判で中林氏は、浄水設備導入に尽力してもらうことの見返りに、当時市議だった藤井氏に対し、2回に分けて合計30万円の賄賂を渡したとする従来の主張を繰り返した。
藤井氏は賄賂の受け取りを全面的に否認している。
藤井市長の弁護団による反対尋問では、中林氏に総額で約3億8千万円の融資詐欺や横領などの前歴があったことが明らかになったほか、中林氏が、藤井氏への贈賄を証言すれば、検察から融資詐欺の罪状を軽くしてもらえる可能性があることを認識していたことを認めるなど、賄賂を渡したとする中林氏の証言の信憑性に疑問符がつきかねない多くの事実が明らかになった。
公判後に弁護団と記者会見に臨んだ藤井市長は、「(中林氏が)全くの嘘ばかりを話していることに憤りを感じだ」と語る一方、当時の中林氏の印象は、腰が低く、もっと体が大きかったので「悪い人には見えなかった」と振り返った。
藤井氏の主任弁護人の郷原信郎弁護士は、「中林と検察が一体となって藤井市長と闘うような姿勢になっている」と検察の姿勢を強く批判した。