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遠隔操作ウイルス事件で起訴・勾留中の片山祐輔氏の主任弁護人を務める佐藤博史弁護士は12月20日、公判前整理手続き後に記者会見を行い、FBIからアメリカのサーバーに残されていた遠隔操作ウイルスが片山氏が使用していたパソコンと一致したことを示す証拠が残されていたという事実はなかったことが、この日の公判前整理手続きで明らかになったと語った。
FBIから提供された情報を元に、アメリカのクラウドサービス「ドロップボックス」の片山氏のアカウントから遠隔操作ウイルスが見つかり、それが派遣先で氏が利用していたPCからアクセスされていたことがわかったといった趣旨の報道があったことについて、佐藤氏は検察からそのような事実はないことが明らかにされたことを指摘。その上で、「みなさんも検察に完全にだまされていたということになる。片山さんのPCには多数の検索履歴は発見されたが、犯行履歴は何一つ見つからなかったということだ」と語った。
佐藤氏はまた、過去7回の公判前整理手続きを通じて、検察官から合計で600点の証拠請求が行われたが、依然として片山氏の犯人性を示す決定的な証拠は何一つ示されていないことを、あらためて強調した。
また、この日の公判前整理手続きでは、裁判長から来年1月末に公判前整理手続きを完了し、2月12日に第一回公判を開く予定が明らかになったと佐藤氏は述べた。