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STAP細胞論文の筆頭執筆者だった理化学研究所の研究者小保方晴子氏が4月9日、2ヶ月ぶりの沈黙を破り行った記者会見には、事前に人数制限を設けていたにもかかわらず、予定されていた250人をゆうに超える記者と20台以上のテレビカメラが会場となった大阪のホテルに押しかけ、会見の模様はテレビ局各局が番組の編成を変更してまで一斉に生中継をするほど大きな注目を浴びた。
翌日のスポーツ紙の一つは、涙ながらに不正がなかったことを訴える小保方氏の顔のアップを一面全面に掲載するほどの力の入れようだった。
日本を代表する芸能人の結婚会見でも、このような扱いになることはまずないだろう。注目されているとは言え、小保方氏は一研究者であり、何よりも民間人である。
一研究者をめぐりなぜこのような大騒動に発展したのか。これはSTAP細胞という世紀の発見の有無を言い訳にした、メディアの自作自演の騒動ではないのか。そして、そのような空騒ぎは結果的にこの問題の本質を見えにくくしているのではないか。
ジャーナリストの神保哲生と社会学者の宮台真司が、STAP細胞問題の本質と小保方現象、そして手を変え品を変え吊し上げや祭りのネタを貪欲に追い求めるメディアの習性とそれに釣られることを恥じない社会の病理などについて議論した。