エジプトの騒乱に見る近代の終わりの始まり
マル激 (第645回)
ゲスト山本達也
清泉女子大学准教授
清泉女子大学准教授
完全版視聴期間 |
(期限はありません) |
---|
1975年東京都生まれ。99年慶應義塾大学総合政策学部卒業。2006年慶應義塾大学政策・メディア研究科博士課程修了。シリア国立アレッポ大学学術交流日本センター主幹、名古屋商科大学准教授などを経て13年4月より現職。慶応義塾大学SFC研究所上席所員を兼務。 著書に『革命と騒乱のエジプト』、『アラブ諸国の情報統制 インターネット・コントロールの政治学』。共著に『かわりゆく国家』など。
イラクとシリアに勢力圏を拡大している「イスラム国」が、独自の通貨を発行するという。
同グループがウェブサイトに発表した文書によると、金と銀、銅のディナール硬貨を発行し、既存の通貨を廃止するとしている。
イスラム国は政府の機能を持った省庁制度を持ち、独自のパスポートを発行するなど、独立した国家としての体制作りを進めており、アラブの春によって中東地域の政治が流動化して以降、台頭してきた過激派組織とは、明らかに一線を画する動きを見せている。
中東政治が専門の清泉女子大の山本達也准教授に、遂に独自の通貨を発表するまでに至ったイスラム国の台頭の意味を聞いた。