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2008年07月12日公開

[メディア問題徹底討論]Part1・2 NHK裁判とマスゴミ問題/Part3 テレビニュースは本当に終わりませんか

マル激トーク・オン・ディマンド マル激トーク・オン・ディマンド (第380回)

完全版視聴について

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完全版視聴期間 2020年01月01日00時00分
(終了しました)

ゲスト

1963年広島県生まれ。87年京都大学法学部卒業。同年産経新聞に入社。92年退社。92~94年、オーストラリア、ニュージーランドに滞在。94年帰国。96年司法試験合格。98年弁護士登録。グリーンピース鯨肉横領告発事件や外務省機密漏えい事件の代理人をつとめる。 著書に『マスコミはなぜ「マスゴミ」と呼ばれるのか』。

著書

1953年北海道生まれ。77年東京大学文学部卒業。同年TBSに入社。社会部、モスクワ支局長、『筑紫哲也ニュース23』デスク、ワシントン支局長、報道局長を経て、08年より現職。著書に『テレビニュースは終わらない』、『ホワイトハウスから徒歩5分』など。

著書

概要

 マル激トーク・オン・ディマンドでは、マスメディアの構造的な問題について、これまで何度となく議論をしてきた。(マル激の著作化第一弾となった『漂流するメディア政治』は2002年に出版されている。)その理由は、日本が現在直面する多くの問題の底流、あるいはその一端に、メディアの構造問題が関わっていることは、否定しようのない事実だと考えているからだ。また、メディアが問題そのものの一翼を担っていない場合でも、メディアが本来の機能を果たせていないために、特定の問題が手つかずのままに放置されたり、明らかに間違った方向に世論が誘導され、それが結果的に誤った処方箋を生む要因となっているケースも、非常に多いと考えている。もとより完璧なメディアなど期待すべくもないことは言うまでもないが、メディアが構造問題、とりわけ自身の利権を守らんがために抱え込んでいる構造的な問題ゆえに、メディア本来の機能を果たせていないとすれば、メディアの構造問題は日本問題の主要な位置を占めると言わねばならないだろう。
 更に付言すれば、そのメディア問題をテーマとして取り上げることも、ビデオニュース・ドットコムのようなメディア利権の枠外に立つ新興のメディアにとっては重要な責務だと考えている。なぜならば、今回の番組の中で繰り返し指摘されているように、日本のメディア構造問題の深層の一端は、メディアの集中排除原則が機能不全に陥っているがために、メディア業界が相互批判機能を持つことができず、結果としてメディアが抱えるさまざまな構造問題が、メディア側からほとんど全くといっていいほど、外には知らされない構造ができあがってしまったことにあると考えているからだ。主要メディアがお互いに口をつぐめば、社会はそのような問題の存在を認識すること自体が、非常に困難になってしまう。
 さて、今週のマル激では、これまで折に触れて取り上げてきたメディア問題を、一気に総ざらいしてみようという番組を企画した。
 まず、前半は、先月最高裁判決を受けたNHKの番組改編問題(女性戦犯法廷裁判)裁判で、原告となった戦犯法廷を主宰したNGO側の代理人であり、数々のメディア訴訟に関わってきている日隅一雄弁護士をスタジオに招き、氏の近著『マスコミはなぜマスゴミと呼ばれるのか』の内容を引き合いに出しながら、メディアの現状とその背景を徹底討論した。
 日隅氏によると、日本のメディアは1960年代に当時の田中角栄郵政大臣によって、全国紙、地方紙を含む新聞各社が、テレビという免許事業を利権として握らされた段階で、根こそぎ権力に取り込まれる構造ができあがってしまったと言う。そして、田中大臣がそのテレビを新聞と系列化させた上に、テレビの全国ネットを系列化させたことで、日本には多様な言論を担保するだけのメディアが生まれないようになってしまったと言うのだ。
 また、いったん利権まみれになったメディアは、新聞の再販制度や特殊指定などの数々の法的な保護や特権をも利権として抱え込み、本来は権力をチェックする目的で組織された記者クラブまでもが、権力に取り入り、新規参入を排除するための利権ツールになってしまったと語る。
 もともと日本のテレビは、他の先進国の多くが採用している独立行政委員会のような中立的な第三者機関ではなく、総務省という政府機関の直接監理を受けている、世界でも珍しいほど政治の介入を受けやすい脆弱な立場にある。そのため、特に政権交代がほとんど無い日本にあって、テレビが政治のオモチャになることは避けられない必然だった。そのテレビという政治のオモチャを新聞が抱え込んだことで、日本のメディアは権力に対して総崩れ状態となった。日隅氏は「政権交代のない日本」ではなく「だから日本では政権交代がないと見る方が妥当ではないか」と言う。
 前半は日隅氏とともに、日本のメディアが遂に「マスゴミ」とまで酷評されるに至った原因を徹底検証した上で、それを象徴する出来事と見ることができる、NHKの番組改編問題を取り上げた。
 一方、後半は、長年テレビ報道の第一線で活躍し、このたびTBS報道局長からアメリカ総局長への転身が決まった金平茂紀氏に、そこまで酷評されるにいたったマスコミの内部で今なにが起きているのかを、問うた。

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