ホリエモンの「テレビは無くなる論」を考える
マル激 (第207回)
ゲスト西垣通
東京大学教授
東京大学教授
ソフトバンク、楽天による相次ぐプロ野球参入で、インターネット企業があたかも日本経済の主要プレーヤーとしての地位を確立したかのように囃されている。しかし、それらのインターネット企業は本当に本物なのか。
情報学の専門家でIT業界に詳しい東京大学の西垣教授は、現時点では主にインフラを提供しているにすぎないソフトバンクや楽天が、今後主要企業へと脱皮できるかどうかは、コンテンツの育成の成否がカギを握っていると語る。今注目を集めていても、将来への期待感を失えば、2000年のITバブル崩壊の二の舞になる可能性はある。それを避けるためには、今後コンテンツを主体としたビジネスモデルへ脱皮できるかが問われている、と西垣教授は説く。
インターネットユーザーが8000万人を超える今日、インターネットと私たちネットユーザーの関係はどう変わってきたのか。その中で、インターネット関連企業の役割はどう変化したのか。新たに表面化してきた問題はないのか。インターネット企業を入り口に、インターネットの現状を今改めて再考してみた。