イラク市民が日本に期待すること
マル激 (第141回)
ゲストケン・ジョセフ
在イラクNGO代表
在イラクNGO代表
3日前にイラクから一時帰国したNGO代表のケン・ジョセフ氏は、イラク国内では商売が活発に行われ、貨幣の価値も2倍になるなど、経済に回復の兆しが見えると証言する。一方、自衛隊の宿営地があるサマワは治安が悪く、日本のメディアで報道されている「安全で歓迎ムードの町」とは程遠いと言う。自衛隊の派遣によってむしろテロリストをサマワにおびき寄せることになる可能性もあり、給水活動やわずかな雇用だけでは自分たちの利益に適わないことに、サマワの市民が気がつくのも時間の問題だろう。イラクの現状を伝えないメディアのあり方に疑問を呈するジョセフ氏と共に、イラクの今と日本の貢献のあるべき姿を考えた。