メキシコ湾原油流出事故で見えてきた石油時代の終焉
マル激 (第481回)
ゲスト柴田明夫
丸紅経済研究所代表
丸紅経済研究所代表
1951年栃木県生まれ。76年東京大学農学部卒業。76年に丸紅入社。鉄鋼第一本部、調査部、業務部を経て、02年丸紅経済研究所主任研究員、06年同所長を経て、10年より現職。著書に『原油100ドル時代の成長戦略』、『資源争奪戦 最新レポート2030年の危機』など。
イラクへの武力介入をめぐり、米英と仏露中が対立を深めているが、表面的には あくまでイラクの大量破壊兵器を問題にしながらも、裏では石油権益をめぐる熾 烈な綱引きが行われている。フセイン後の石油権益をめぐる各国の思惑がぶつかり合う中、日本はどのような戦略でこの事態に臨んでいるのだろうか。エネルギー戦略の視点から、イラク情勢を考えてみた。