いまや国民病となった花粉症が鳴らす人類への警鐘とわれわれはいかに向き合うか
マル激 (第1197回)
ゲスト小塩海平
東京農業大学国際食料情報学部教授
東京農業大学国際食料情報学部教授
下関で開かれていたIWC総会では、日本は欧米の「理不尽」な主張を退け「堂々」と正論を展開したために両者の対立が解けず、何の合意も得ないまま閉幕したと報じられている。日本側のフレームから見るとこれは正しいが、別のフレームから見れば、 まったく違った状況が見えてくる。神保氏は、「問題はメディアが対立の両面を客観的に報道できていないために、一般の国民までが日本政府と同じ立場から状況を理解してしまっていること」と指摘。一方、宮台氏は「正論を振り回すだけでは外交には勝てない。戦前の日本が身をもって経験しているはず」と、日本の主張には理解を示しつつも、外交戦略の欠如に懸念を示した。