自民党総裁選から読み解く日本の現在地とその選択肢
マル激 (第1224回)
ゲスト河野有理
法政大学法学部教授
法政大学法学部教授
麻生太郎、橋本龍太郎、亀井静香、小泉純一郎の四人が立候補し、森総理の後継を選ぶ自民党総裁選の投票が24日に行われる。自民党総裁選は、実質は日本の首相を決める選挙だが、名目は自民党のトップを決める選挙に過ぎず、公職選挙法に拘束されないため、自由な報道が可能になる。そこで今回の選挙選では、ほぼ毎日のようにテレビ討論が行われ、何度も四人の候補者が一同にスタジオに会し討論する番組が放送されている。
しかし、どうも今回の総裁選の報道では、結果が分かっているのに蓋を空けてみないと分からないかのようにメディアが選挙を面白く演出し、総裁選を盛り上げている面がありそうだ。
権力を監視することがメディアの役割なのに対し、利権特権を多く持つ日本メディアは失うものが多すぎるため役割が果たせていないのではないか。
総裁選に見る、メディアと権力の癒着を考えた。