なぜか「高規格」救急車事業が食い物にされるおかしすぎるからくり
株式会社「赤尾」特需部救急担当
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1947年福島県生まれ。75年千葉大学医学部卒業。千葉大学病院第一外科、国保八日市場市民病院(現・匝瑳市民病院)消化器科医長、聖ヨハネ会桜町病院ホスピス科部長などを経て、2005年在宅診療専門診療所ケアタウン小平クリニックを開設。22年より同クリニック名誉院長。著書に『病院で死ぬということ』、『ステージ4の緩和ケア医が実践する がんを悪化させない試み』など。
がんは日本人の二人に一人がかかる病気だ。国立がん研究センターのデータによれば、一生のうちにがんと診断される確率は、男性が65.5%、女性は51.2%。1981年以来死因のトップで、2021年にがんで亡くなった人は38万人余り、率にすると26.5%で、4人に一人はがんで死亡したことになる。がんは誰にとっても身近で、避けて通れない病気となった。
今、がんと闘病しながら、新たながん治療を提案したいと奮闘する医師がいる。
長年緩和ケア医としてがん患者に向き合ってきた山崎章郎氏。5年前に大腸がんを患い手術ののち抗がん剤治療をしたものの肺に転移、現在がんが最も悪化した状態であるステージ4となった。山崎氏は、この段階で抗がん剤しか選択肢のない標準治療に疑問を持ったという。
消化器外科医だった山崎氏は、がん患者が病院で終末期を過ごして死を迎えることに疑問を感じ、1990年に著書『病院で死ぬということ』を発表、映画にもなり大きな注目を集めた。その後、緩和ケア医としてホスピスで終末期医療に携わり、その後は在宅医療に取り組み終末期のがん患者を支えてきた。
しかし、自分自身の闘病のなかで、数か月の延命だけが目的になっているステージ4の抗がん剤治療が、患者の残された生をその人らしく過ごすことに必ずしも相応しくないと考え、代替療法を試すようになったという。そして、自らの体験のもと効果があったと思えるものを広く世に問おうと、昨年末から臨床試験を始めた。山崎氏のその思いと、今のがん医療に足りないものは何かなどを、世界対がんデーにあわせてジャーナリストの迫田朋子がインタビューした。(山崎氏より臨床試験に関して桜町病院へのお電話でのお問い合わせはご遠慮いただきたいとの申し入れがありましたので追記しておきます。)