日航機と海保機の衝突事故が露わにした羽田「過密」空港の危険度
インタビューズ
ゲスト杉江弘
元日航パイロット、航空評論家
元日航パイロット、航空評論家
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羽田空港離発着便の増便に伴い、東京都心の真上を大型旅客機が低空で飛行する新ルートの本格運用が3月29日から始まる。
この新ルートは、南風時の午後3時から7時に、旅客機が新宿、渋谷、恵比寿、目黒、品川の上空を下降しながら通過し、着陸する羽田に向かうというもので、年間11,000便(1日平均30~40便)がこのルートを通過することが予定されている。
1月末から2月中旬にかけて、実際に乗客を乗せた実機による飛行テストが行われた。都心の上空を大型旅客機が通過するのを見て、驚かれた方も多いはずだ。
ジャンボ機の飛行時間で世界最高記録を持つ元パイロットで航空評論家の杉江弘氏は、羽田新ルートには騒音リスクに加えて、アプローチの角度や落下物の問題など安全上重大な問題が数多くあると警鐘を鳴らす。
また、杉江氏はそもそも空港のアプローチに大都市の上空を使うことは世界の潮流から外れており、今からでも遅くはないのでやめた方がいいと提言する。
杉江氏にパイロットの視点から見た羽田新ルートの問題点を、ジャーナリストの神保哲生が聞いた。