若年化するギャンブル依存症問題を放っておいていいのか
ギャンブル依存症問題を考える会代表
完全版視聴期間 |
(期限はありません) |
---|
1941年秋田生まれ、北海道育ち。北海学園大学中退後、レストラン、船会社などに勤務。30歳で覚せい剤乱用者となり、39歳のとき逮捕・有罪判決を受ける。 アルコール依存症者の回復施設職員を経て、1985年日本初の民間による薬物依存者回復施設「ダルク」(DARC=Drug Addiction Rehabilitation Center)を開設。1998年全国組織日本ダルクを開設し、現在にいたる。アジア太平洋諸国の依存症問題に取り組む研究機関NPO法人アパリ理事長を兼務。著書に『薬物依存を越えて』など。
ピエール瀧氏、沢尻エリカ氏など、ここに来て違法薬物絡みで著名人の逮捕が相次いでいる。
なかでも、薬物依存からの回復をテーマに講演活動などを行っていた元タレントの田代まさし氏の覚せい剤所持容疑での再逮捕は、関係者に衝撃を与えた。田代氏は、薬物依存の人のためのリハビリ施設「ダルク」に入ってスタッフとして活動していたからだ。
薬物依存症者に対する社会の目は厳しい。長年麻薬を社会から隔離する政策をとってきた日本では、厳罰を求める声が強いようだが、その一方で依存症はきちんとした治療を受けなければ再発の可能性が高いこともわかってきている。
社会は依存症とどう向き合えばいいのか。とにかく依存症者を刑務所に送り、その俳優が出演しているテレビ番組の放送を中止にすればそれでいいのか。ダルクの創設者で自らも覚せい剤で逮捕・拘置所生活の経験のある近藤恒夫氏に、薬物依存の人たちへの支援のあり方や課題について迫田朋子が聞いた。